PwCの年収水準・評価制度は?

PwCコンサルの年収水準・評価制度は? コンサルティングファーム

はじめに

BIG4と呼ばれるグローバルコンサルティングファーム群の一角として、不動の地位を確立しているPwCコンサルティング合同会社(以下PwC)。本記事ではそんなPwCの年収水準や評価制度について特集していく。

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PwCの平均年収

PwCコンサルティング合同会社の平均年収は956万円だ。(Openworkより)

先述のBIG4と呼ばれるグローバルコンサルティングファーム4社の中でもトップクラスの給与水準である。ただ、こちらの給与水準には基本給の他にボーナスなどによるインセンティブも含まれている。他ファームにも共通して言えることだが、コンサルティングファームの給与体系はほとんどの場合が成果報酬制に基づいていることが多い。PwCにおけるインセンティブの実態については、以降の項目で詳しく紹介する。

PwCの役職別年収

役職年次(目安)年収範囲
アソシエイト1〜3年目550〜800万円
シニアアソシエイト3〜6年目850〜1,200万円
マネージャー6〜10年目1,200〜1,500万円
シニアマネージャー10〜14年目1,500〜2,000万円
ディレクター14〜18年目2,500〜3,000万円
パートナー実力次第3,000万円〜

PwCの年収水準は役職別に分かれている。またPwCでは各役職の中にTierと呼ばれる3段階の職階(Emerging, Proficient, Advanced)が存在しており、それによっても年収水準が大きく変わるようである。Tierはインセンティブ収入を最大化するためにも重要だが、昇格にも影響するので、積極的に評価を上げていくことが年収向上のためには不可欠である。

PwCの年齢別年収

年齢平均年収(目安)年収範囲(目安)
25歳665万円488〜906万円
30歳831万円610〜1,133万円
35歳1,013万円743〜1,380万円
40歳1,223万円898〜1,667万円
45歳1,436万円1,054〜1,956万円
50歳1,546万円1,135〜2,107万円

PwCの年齢別年収は上記の通りである。年齢とともに平均年収は上昇するが、あくまで役職に基づいた給与水準であるという点には注意されたい。

年々待遇が良くなっている。特に賞与の額は業績が良いこともあり、規定値よりも高い金額の支給が続いている。

元PwC コンサルタント Sさん  ※Openworkより
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他ファームと比較した、PwCの年齢別年収水準

年齢\会社PwCアクセンチュアデロイトKPMGEY
25歳665万円578万円647万円650万円604万円
30歳831万円749万円861万円767万円820万円
35歳1,013万円930万円1,110万円891万円1,018万円
40歳1,223万円1,100万円1,284万円1,095万円1,159万円
45歳1,436万円1,250万円1,328万円1,367万円1,231万円

こちらは、BIG4と呼ばれるコンサルティングファーム群とアクセンチュアとの年収比較である。先述の通り、PwCの年収水準は他ファームと比較してもトップクラスである。同じく高年収で知られるデロイト(DTC) とほぼ同水準である。また、近年のコンサル業界の好調な業績を考えると、今後も年収水準が上がる可能性がある。

PwCの年収制度

PwCのボーナス

PwCのボーナスは個々人の能力に基づく業績賞与と臨時賞与の二つある。

PwCではボーナス支給に際して、社員の能力を5段階のTierで評価し、そのTierに応じたレベルのボーナスを受給することができる。大体、Tier1で月給半年分、Tier2で4.5ヶ月分、Tier3では3ヶ月分といったようにボーナスの支給額が決まるようである。近年はベース給の割合が高まったため、以前ほどボーナスの支給額が大きいわけではないようだが、ここにもPwCの成果主義の様相が見てとれる。

また、臨時賞与は会社全体の業績変動に応じて社員に還元されるボーナスであり、主にTier3以上の評価を受けた社員が受給対象になるようである。

業績賞与は個人の能力(pjの成績など)に従って、各職位ごとのTier1-5の評価により金額が決まる。半分以上がTier3であり、上位30%程度がTier2、上位5%程度がTier1の印象。評価は半期ごとだが年間でTierが一つ違うとボーナスが100万ほど違う印象。Tier4,Tier5は余程のことがないとつかないらしい。臨時賞与は一律に支給される金額であり、会社の成績に左右されるが入社してから3年は毎年50〜100万円程度支給されている。

PwC ITコンサルタント Tさん  ※Openworkより

以前よりも基本給の割合が上がったので、タイトルが上がっても、貰える賞与の金額がほとんど変わらないことがある。

PwC コンサルタント Nさん  ※Openworkより

PwCの評価制度

PwCでは5 attributesと呼ばれる評価項目が用意されており、5段階で評価されるようだ。

  • 1→その職位に求められる期待値を全く満たしていない
  • 2→その職位に求められる期待値の一部のみ満たしている
  • 3→その役職に求められる期待値を満たしている
  • 4→次の職位に求められる期待値の一部を満たしている
  • 5→次の職位の期待値を満たしている

以上のように5段階で評価され、昇格の有無が検討される。また先述のように、各職位の中でEmerging, Proficient, Advancedの3段階のゾーンがあり、これらの3つのゾーンの中で昇格するためには5 attributesの指標で高い評価を得る必要がある。

このような比較的客観的で公平な評価制度が存在する一方で、やはり評価担当者の主観による部分も大きいのが実情のようである。コンサルティングの業務とは、提供するサービスが無形商材である以上、個々人のパーソナリティやコミュニケーションスキル一つとっても、会社の業績に直結する重要な要素である。その点を鑑みると、主観による評価が一部存在するのは合理的であると言えるかもしれない。PwC内で評価を安定してあげていくためには、社内において積極的にコミュニケーションをとり、存在感を示すことが必要である。

各部署で厳密かつ客観的な評価が行われており、比較的公正な結果となっている印象。評価基準をよく理解することや、個人の最低限の責任として課せられる項目(業務時間の登録や必須研修の受講など)を欠かさずに実施することが重要。

PwC コンサルタント Iさん  ※Openworkより

コンサル業界全般に言えることだが、属人性が高い。自分の直属の上長に気に入られるか、またその上長に部門内で発言力があるかが最も重要である。もちろん実力主義の風潮はあるため、理不尽な評価は少ないが、属人による揺らぎはある程度仕方ない。

PwC コンサルタント Wさん  ※Openworkより

PwCの福利厚生

PwCの福利厚生は可もなく不可もなく、大体一般企業並の水準よりやや劣っている程度だと言える。一般企業では当たり前になってきた住宅補助や退職金の支給は一切ないようである。しかし近年では社員流出を防ぐために、各種の社員サービス(ディズニー宿泊券、ありがとうpoint、英会話補助など)が豊富になりつつあるようである。

福利厚生は法的に必要なものしかない。ただし給与が高めなので特に困ることはなかった。

PwC コンサルタント Nさん  ※ライトハウスより

福利厚生は非常に充実している。交通費は基本全額支給されるし、プロジェクトによってはタクシー代も経費で落とせる。また、有給は年間20日以上と多く、プロジェクトによるが基本有給は取りやすい。

PwC コンサルタント Oさん  ※ライトハウスより
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