はじめに
世界約140カ国に拠点を持つグローバルファームであるデロイトトーマツコンサルティング。本記事ではそんなデロイトの年収水準や評価制度について特集していく。
デロイトの平均年収
デロイトトーマツコンサルティングの平均年収は958万円だ。(Openworkより)
BIG4の一角として、一般的に高年収水準のコンサルティング業界の中でも、比較的高い年収水準だと言える。20代のうちから1000万円に近い年収を得ているコンサルタントも珍しくなく、まさに能力主義のコンサルティングファームの特徴を表している。
デロイトの役職別年収
役職 | 年次(目安) | 年収範囲 |
---|---|---|
ビジネスアナリスト | 1〜2年目 | 650〜700万円 |
コンサルタント | 2〜6年目 | 700〜900万円 |
シニアコンサルタント | 5〜9年目 | 900〜1,200万円 |
マネージャー | 8〜12年目 | 1,200〜1,500万円 |
シニアマネージャー | 9〜14年目 | 1,500〜2,000万円 |
パートナー | 実力次第 | 2,500万円 |
デロイトの年収水準は役職別に分かれている。年2回の昇格の機会で昇格することが年収を上げるためには必要であろう。
デロイトの年齢別年収
年齢 | 平均年収(目安) | 年収範囲(目安) |
---|---|---|
25歳 | 647万円 | 477〜876万円 |
30歳 | 861万円 | 636〜1,167万円 |
35歳 | 1,110万円 | 819〜1,503万円 |
40歳 | 1,284万円 | 948〜1,739万円 |
45歳 | 1,328万円 | 980〜1,798万円 |
50歳 | 1,314万円 | 970〜1,780万円 |
デロイトの年齢別年収は上記の通りである。年齢とともに平均年収は上昇するが、あくまで職種に基づいた給与水準であるという点には注意されたい。
「新卒一年目のビジネスコンサルタントで550万スタート、そこから平均的に1年でコンサルタントに上がり、2-3年目で600-700万。最近のコンサルタント不足から、平均より少しできる人間は積極的にシニアコンサルタントへあげる風潮があり、5年目でシニアコンサルタントに上がり、年収が850-900スタートで、ボーナス次第だが1000万円近い水準になる。30歳前後でマネージャーに上がるのも珍しくなく、1200前後が標準的な年収になる。」
デロイト シニアコンサルタントGさん ※Openworkより
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他ファームと比較した、デロイトの年齢別年収水準
年齢\会社 | デロイト | アクセンチュア | PwC | KPMG | EY |
---|---|---|---|---|---|
25歳 | 647万円 | 578万円 | 665万円 | 650万円 | 604万円 |
30歳 | 861万円 | 749万円 | 831万円 | 767万円 | 820万円 |
35歳 | 1,110万円 | 930万円 | 1,013万円 | 891万円 | 1,018万円 |
40歳 | 1,284万円 | 1,100万円 | 1,223万円 | 1,095万円 | 1,159万円 |
45歳 | 1,328万円 | 1,250万円 | 1,436万円 | 1,367万円 | 1,231万円 |
こちらは、BIG4と呼ばれるコンサルティングファーム群との年収比較である。
他ファームと比較すると、デロイトの給料水準が比較的高いことが分かるだろう。BIG4の中で最も給料水準が高いと言われているPwCとほぼ同程度の水準である。
デロイトの年収制度
デロイトのボーナス
デロイトのボーナスは固定ボーナスが年2回(2月、8月)と特別ボーナス(8月)の計3回支給されるようだ。8月の給与改定の際に固定ボーナスの金額が決まるようである。ボーナス水準は高く、コンサルタントでも多いときは150〜200万円の高額のボーナスが支給されることもあり、非常に社員からの評価が高い。ただし、ボーナスの金額の大小はパフォーマンスの質や評価によって決定するため、こちらも成果主義のコンサルティングファームならではの特徴が見られる。
「賞与は年2回(2月と8月)。2月は1ヶ月分くらい。8月は評価によるが、大体2~6ヶ月分と聞いたことがある。優秀な方が多いので、高い評価をもらうにはかなりの成果を出さないといけない模様。」
デロイト コンサルタント Aさん ※Openworkより
「ベース給とは別に、年に一回だけ評価に基づく付加賞与が支給される。付加賞与は、評価ランクに基づいて年収に一定割合を乗じて決定されるため、透明性が高い。」
デロイト コンサルタントHさん ※Openworkより
デロイトの評価制度
デロイトでは、6月から翌年の5月までを評価期間として、スタッフ層は半年に一回(年2回)、マネージャー以上は一年に一回評価される。スタッフ層はプロジェクトマネージャーからの評価が総合されて、最終的に昇格/昇給が行われるかどうかが決まるようだ。基本的にはグローバルな基準をもとに平等な評価がなされるが、最終的には人が人を評価することになるため、定性的な部分によって昇格が決まることもあるようである。
しかし、3ヶ月ごとにプロジェクトマネージャーからの評価を受ける機会があること、また2週間に1回のペースで直属の上司と話し合う機会があることなどから、評価の透明性や納得感は高いようである。
「四半期ごとに上司から評価されるものが査定に反映されます。その他にも2週間に一度、直属の上司と働き方やパフォーマンスに関するタッチポイントがあるため、課題認識や成長速度、評価の納得感は高いです。」
デロイト ビジネスコンサルタントBさん ※Openworkより
「昇格については、優秀層はどのタイトルでも割と(制度的に圧倒的な早さというのは難しい)早く昇格するが、明らかに能力が次のタイトルにマッチしていない人も年数が経てば昇格する。上位のタイトルでも発生しているため、部門内に上位役職者がたくさんおり、タイトルが安売りされている。実質、年功(タイトル在籍年)序列に近く、マネージャーアップでもだいぶスキルが怪しい人も多い。」
デロイト マネージャー Gさん ※Openworkより
デロイトの福利厚生
福利厚生はほとんどない。交通費の支給があることと、カフェテリアプランと呼ばれる、年2万円分のポイントが支給される程度であるという。福利厚生にかける資金を全て給与に振っていることが、デロイトの給与水準の高さと言えるかもしれない。
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