デロイトトーマツコンサルティング(DTC)はやばい?

コンサルティングファーム

はじめに

デロイト トーマツ コンサルティング(以下DTC)はBIG4と呼ばれる世界4大監査法人グループの一角を担っており、世界的に有名な大手コンサルティングファームです。この記事では、DTCの実態や評判、やばいといわれる理由について解説していきます。

DTCがやばいといわれる理由は
・労働時間が長い
・業績の悪化
・社員の大量退職

などがあげられます。
今回は、この3つの点に焦点を当てて掘り下げていきたいと思います。

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この記事の執筆者


さとゆか
事業会社HR→人材紹介企業→コンサルティングファームのP&O(人事組織)
「人」を中心にしたキャリアを歩んでいます!

そもそもDTCとは?

DTCは国際的なビジネスプロフェッショナルのネットワークであるDeloitte(デロイト)のメンバーで、日本ではデロイト トーマツ グループに属しています。DTCはデロイトの一員として日本のコンサルティングサービスを担い、デロイトおよびデロイト トーマツ グループで有する監査・保証業務、リスクアドバイザリー、コンサルティング、ファイナンシャルアドバイザリー、税務・法務の総合力と国際力を活かし、あらゆる組織・機能に対応したサービスとあらゆるセクターに対応したサービスで、提言と戦略立案から実行まで一貫して支援するファームです。5,000名超のコンサルタントが、デロイトの各国現地事務所と連携して、世界中のリージョン、エリアに最適なサービスを提供できる体制を有しています。

就職・転職のための情報プラットフォームであるOpenWorkによると平均年収は958万円と非常に高いです。

デロイト トーマツ コンサルティングは労働時間が長い?

OpenWork (2024年3月現在)によると月の平均残業時間は60.1hと記載されています。また、有休消化率は59.7%となっています。
残業時間はほかの外資系大手コンサルティングファームと比較しても長く、PwCでは46.5h、EYでは44.7h、KPMGでは43.5h、アクセンチュアでは32.8hです。
口コミではプロジェクトや上司に依存するところが大きく、場合によっては深夜や土日まで稼働せざるを得ない社員もいるそうです。特に戦略やM&Aユニットでは残業が多く、tech系などでは女性社員のアサインが多く、残業時間なども少ないそうです。

ですが、最近では改善傾向にありつつ、マネージャーなどが気を使い、残業を減らすよう取り組んでいるそうです。
また、フレックス制を導入しているため、勤務時間は自由が利き、成果を出していれば、いつ、どこで、どのように作業をしても良いという雰囲気があるそうです。

女性の働き方についても改善されつつ、育休・産休や時短制度などもかなり整えられており、取得する人も増えてきているそうです。

有給休暇については、プロジェクトのアサイン中は自由にとることが難しいが、体調不良などであれば取れるそうです。プロジェクト終了時にまとめて取ることが一般的だそうです。

出典:OpenWork

デロイト トーマツ コンサルティングの業績が悪い?

2023年11月にダイヤモンドオンラインの記事でデロイトの業績悪化が報道された。 内容としては、
・23年6~9月の全社売上が目標に対して13%程度の未達
・新卒社員やStrategy、AI&Data、M&Aの3つの領域がワンチームとなった組織「SAM」を中心に一時期800人ほどがアベイラブルとなった
・全体で500人の削減計画
などがあげられています。

これらの原因としては、これまで新卒や中途の大量採用を続け、プロジェクトに対する人員が過剰になり、アベイラブルとなっていることが挙げられます。確かに、現在の採用人数は、前年より減少はしていないものの、他のコンサルティングファームと比較すると落ち着いています。

ですが、すべてのプロジェクトの業績が悪いというわけではありません。実際、SAP導入プロジェクトなど特定のプロジェクトでは業績が好調だそうです。

デロイト トーマツ コンサルティングで大量退職?

DTCの大量退職が噂されている原因として、大量採用によって社員全体の母数が増えたことにより、退職者の数が多くなったことがあげられます。また、コンサルティングファーム自体の離職率は他のファームと比較しても高い傾向にあります。その理由としては、成長志向の高い人材が多く集まるため、数年間コンサルティングファームで働いた後、起業や個人のスキルを磨くため、新たな挑戦を求めて転職する人が多いからです。

DTCの主な退職理由を紹介します。
中途採用、在籍3年未満、男性
圧倒的なプロ意識についていけないと思ったから。自分は副業にも精を出したく、色々なことを学びたかったが、基本的に平日はプロジェクトのことだけを考える生活になりがちなので、自分のキャリアプランやライフスタイルには合わないと判断した。しかし、一定期間在籍したことで多少なりともプロ意識が芽生えたので、この点は次の職場でもかなり生かされている。仕事一筋50年人生捧げますという感じの方なら退職せずに長く続けられると思います。

新卒入社、在籍3~5年未満、男性
入社当初から、定年までコンサルティング業界に勤め上げるつもりはなかった。クライアントサイドの組織文化や人間関係から来る組織内外のしがらみ等の伴う、泥臭い実行からはある程度切り離されて短期間で課題に向き合えた時間は非常に充実していた。そのプロセスを通して課題に対して論理的に対処するアプローチは身についたと感じた。
しかしその一方で、そのような泥臭い実行こそ事業の本質ではないかと身をもって感じたことで事業会社への転職を決意した。

これについては確かに大量退職しているようですが、コンサルティングファームの離職率は平均10%前後と他の業界よりも元々高く、また、DTCを出て、他のコンサルティングファームへの転職や起業などポジティブな転職をしている方も数多く目にするので、大量退職していることが会社として「やばい」かには検討の余地がありますね。

出典:OpenWork

デロイトトーマツコンサルティングに入社経験のある人の評価

Aさん
プロジェクトによってはかなりハードであったが、20代の成長環境としては一度飛び込んでみてよかったと思う。当然クライアントワークなので労働時間が厳しいことは多々あるが、やればやっただけマネージャーが見てくれているため、年功序列の企業とは見返りや働き甲斐が異なる。また、クライアントから直接感謝の言葉や継続の依頼を頂いたときなどはとても嬉しく、働いてきた甲斐があったと思える瞬間も何度かあった。

Bさん
上司や同僚のレベルが高く、刺激を受けることが多かった。基本的に頭の回転が速く、加えてベテランは業界知識が豊富な人が多いため、真相の私には大変勉強になったと感じている。学歴も私より低い学歴の人は知っている範囲ではおらず、良い意味で学生時代と環境が大きく変わったと感じている。一方で、数年コンサルタントとして働いているうちに、将来的に自分がコンサルティング業界で管理職ができるイメージが全く湧かなかったため、他業種に転職した。しかし、この会社で基本的なスキルやプロフェッショナルマインドを学べ たことは今後のキャリアにとっては大きなプラスになったと思うので、新卒でこの会社に入れてよかったと思う。

Cさん
やはり業務量が多いことは否定できず、長時間労働になりがちです。仕事の難易度×仕事の量が両方共高いため、コンサルタント未経験の場合は特に、長時間労働にはなりがちだと思いま す。 単調な仕事であれば、効率的に仕事をこなすだけで何とかなるところもありますが、コンサル業務ですとそのような業務も少ないため、作業(アウトプット)を効率化し、如何に思考する方に時間を回すだと思います。

デロイトに転職したいなら、エージェントの活用がおすすめ

コンサルティングファームの選考プロセスは、ケース面接など特殊な形式が用いられ、個人での対策は非常に大変です。
コンサルティングファームへの転職成功率を高め、理想のキャリアを実現するためには、コンサルティング業界における豊富な知識や適切な対策を持つエージェントをうまく活用しましょう。エージェントは、選考プロセスに精通しており、適切なアドバイスや戦略を提供してくれます。また、エージェントを活用することで、非公開の求人紹介を受けることができたり、面接の日程調整、条件交渉なども行ってくれます。そのため、エージェントの力を借りることで、転職活動を効果的に進めることができます。
是非、エージェントを活用することをおすすめします。

まとめ

この記事では、DTCはやばいのかどうかについて様々な視点から見ていきました。
DTCはほかのコンサルティングファームと比較すると、激務であることが入社経験のある人の評価や就職・転職口コミサイトからわかりました。しかし、成長環境が整っていることもあり、若い20代などでビジネススキルを身に着けたいと考えている方、グローバルに活躍したい方などにおすすめです。

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